貴金属の中でもかなり貴重なプラチナを取り出す
貴金属回収と環境保全
指輪やネックレスなどの宝飾品はもちろん、ICチップなど家電製品の部品にも使われているといわれる貴金属。
もし身の回りにこうした製品が使われないままこがっているのなら、貴金属回収に出してみてはいかが？
貴金属回収では、不要な製品から貴重な資源を取り出し、純度の高いインゴットや金属素材などに再生・リサイクルすることができます。貴金属とひとことでいっても、金や銀、プラチナなどさまざまな素材がありますが、これらはいずれも自然の中から取り出される有限の資源です。
貴金属回収で製品の中に含まれたさまざまな素材を取り出すことは、環境破壊を防ぎ天然資源を守ることにもつながっていきます。
プラチナを取り出す方法
貴金属回収で取り出される金属のうち、プラチナは白金族金属と呼ばれる特に貴重な金属といわれています。
白金族金属にはプラチナのほかにパラジウムやロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムといった金属が含まれ、そのほとんどが耐熱性や耐触性に優れた性質を持っています。プラチナなどはアクセサリーなどに加工されることもありますが、白金族金属は、自動車用排ガス触媒や窯業で使われる坩堝、電子部品の一部などの用途で使われているものが多いです。
そのため、プラチナなど白金族金属を回収する場合には、必然的にこれらの製品が集められます。白金族の取り出し方は業者によってさまざまな方法がありますが吸着媒体と呼ばれる薬剤を使って製品から金属を取り出し、それをいくつもの工程によって純度の高いものへと変化させるというやり方が多いです。
ちなみに近年、自動車用触媒から電子レンジを使用してプラチナを回収する技術というものも登場しています。
もちろんただ原料を電子レンジでチンすればOKというわけではなく、レンジにかける前の下準備も必要になりますが、電子レンジを使ってできる貴金属リサイクルであれば、従来ならまるまる1日以上かかっていためんどうな作業工程をかなり短縮することができます。